
- 学校別2022年度入試情報シリーズ① 『二松学舎大学附属高校』
- 2021. 9. 27/入谷教室の新着情報 日暮里教室の新着情報
- 学校別の来年度入試の情報をお届けする新シリーズ。各校の先生方に可能な限り詳細にお伺いして、同時に学校の魅力などもお届けできればと思います。記念すべき第1回目は「二松学舎大学付属高校」。今年も甲子園に出場した野球の強豪校としてつとに有名。もちろんスポーツだけでなく学業面でもしっかりした教育を施し、実績を残している文武両道の学校です。これまで自由塾からも数名の生徒がお世話になっています。今回は、同校の入試広報部部長の車田忠雄先生にお話を伺いました。↑車田忠雄先生先生はあの広島東洋カープ、そしてニッポンの4番バッター鈴木誠也選手を高3の時に担任されたそうです。この度は、大変詳しく丁寧にご回答いただきました。少し長くなりますが、二松学舎の受験を考えている方、また関心を持っている方のためにそのまま掲載させていただきます。
質問1.次年度入試の変更点は?
大きくは、以下の2点になります。
①A推薦の試験方法を作文から適性検査(英数国の基礎マークシートテスト)に変更
・本校のA推薦は、今まで長い間、作文でした。ただ、受験生から「勉強しにくい」、塾の先生方から「指導しにくい」との声が数多く寄せられたことも事実です。そこで今回、適性検査に変更しました。この結果、A推薦の進学コース出願者でも、特進スライド合格(希望者対象)や特待生合格の判定が受けられるようになるので、トータルで見て、受験生側に大きなメリットが生まれたと考えています。なお適性検査の詳細につきまして、学校説明会(HPからの予約制)でお話ししております。本校の受験をお考えの場合は、必ず1度、ご参加ください。
②A推薦とC推薦の出欠基準を「中学校3年生のみ」から「中学校3年間」に変更
・第1希望で本校に入学した受験生を見ると、大学受験の際、指定校推薦を利用するケースが多いように見受けられます。指定校推薦を利用する際には、高校3年間の出欠状況も出願基準の1つになっています。これを踏まえると、やはり高校受験の段階から、その予行演習として、中学校3年間の出欠状況を見る必要があると考え、変更しました。なお併願優遇に関しては、従来通り、中学校3年生のみです。もし中学校1年生と2年生の出欠状況が良くなく、3年生だけ本校の基準をクリアしている場合は、A推薦であっても、内申を上げて、併願優遇で出願することも可能です。
質問2.特に力を入れているコース、教科は?
本校は入学の時点で、特進コースと進学コースの2コースで募集していますが、どのコースでも共通しているのが、「論語」という授業を週1時間、3年間、積み上げて学習することです。「論語」の中には、人生をいかに生きるか、人間とは何か、などを考えるための言葉が散りばめられています。それらを素材に、意味を考え、内面化し、日々の生活に実践していくことを目指します。実は私も本校の卒業生(1994年3月卒業)なので、「論語」を3年間、学びました。高校3年間の中で、最も思い出深い授業でしたし、今の自分に大きな影響を与えているのではないかと考えます。
質問3.御校の魅力はどんなところですか?
第1は、併設中学校がない私立の大学附属高校という点です。都内には約250の私立高校がありますが、このような学校は、それほど多くありません。第2は、交通の便が良いため、様々な地域から生徒が入学する点です。1つの中学校からは、多くても3人程度です。したがって誰もが友人のいない環境で、高校生活が始まります。まさに同じスタートライン、と言えます。第3は、だからこそ多様な地域の友人と交流できるので、考え方のみならず、行動範囲も広がる点です。大袈裟ですが、「グローバル」な高校3年間になります。第4は、1つのフロアに同じ学年を配置するので、学年としての一体感が作られる点です。本校は1学年250人6クラスが基本形態ですが、この規模だからこそ可能なのです。本校のアットホームさ、生徒一人ひとりの顔が見える雰囲気などは、私が本校に入学した30年前から、少しも変わっていません。
質問4.どんな生徒に来て欲しいですか?
本校のアドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)、つまり求める受験生は、「高校生活三兎(学習・部活・行事)を追う生徒」です。高校生活はもちろん、学習が中心です。ですが、それと同等に大切なのが、部活と行事です。高校生はこれらの経験を通して、多様な人と出会い、他者から学び、自分を見つめ直し、人格を形成していきます。学校には、なくてはならない要素です。この3つに全力を尽くしたい、という意欲ある受験生に本校を目指していただきたい、と考えています。
質問5.具体的な合格基準を教えてください。
質問6.受験生へのアドバイスまたはメッセージをお願いします。
2022年4月、民法が改正されて、成人年齢が18歳に引き下げられます。したがって高校3年生の時、全員、成人を迎えます。見方を変えれば、高校選びとは、大人になる場所選びにもなります。だからこそ受験生には、自分で高校を選んで欲しいと思います。そして、その選択を保護者の方に支えてもらえるよう、勉強に突き進む日々を送ってください。どの高校に入学したとしても、受験勉強という経験は、大人へのスタートラインを用意してくれるはずです。頑張れ!
〈感想〉受験生へのメッセージが素敵ですね。実はわが自由塾には、なぜだか野球少年が多いのです。そんな野球少年達にはもちろん、多くの生徒たちに勧めたい学校だと改めて思いました。車田先生、お忙しい中ご丁寧に対応いただき、ありがとうございました。 (聞き手:自由塾代表 中島正浩)
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