みなさん、こんにちは!二週連続登場、自由塾町屋教室全学年の論文を担当、今年度からは中1〜中3の選抜国語クラスも担当しているヨシザワです!
前編では、都立高校の国語入試において、傍線の前後だけを読む「部分読み」では8割以上の問題で不正解になるという衝撃のデータをお伝えしました。
では、合格する子は一体どこを読んでいるのでしょうか?
本文を読んでいない保護者の方でも一瞬で納得できる、「3つの正答エリア」をシンプルに整理しました。
■ 合格者が探す「3つのエリア」と日常の例え
都立国語の選択肢は、「傍線がある場所」を読んでいるだけでは絶対に解けない仕組みになっています。
【前後の段落】〜感情の「引き金」を探す〜
・読む場所:傍線部の「1〜2個前」の段落
・なぜ?:人間の心は、「出来事(原因)」があって初めて「動く(結果)」から。
(日常で例えるなら……)
リビングで子どもが「はぁ……」とため息をついていた(=傍線部)とします。
実は、リビングに来る「直前(=前の段落)」に、テストの点数が悪くて叱られていた。
「叱られた(原因)」+「ため息(結果)」というセットを繋げて初めて、ため息の本当の理由が分かります。
都立の小説も全く同じ。「気持ちの引き金になった出来事は、前の段落のどこだ?」と戻るのが鉄則です。
② 【最後の段落】〜筆者の「最終結論」に飛び込む〜
・読む場所:説明文の「一番最後の段落」と、道中に散らばる「意見(パーツ)」
・なぜ?:散らばったパーツに線を引いておき、最後に「完成図」と合流させるため。
説明文では、筆者の意見が本文のあちこちに散らばっているため、子どもたちは「結局、何が言いたいの?」と迷子になりがちです。
(日常で例えるなら……)
旅行の計画中、お母さんが「温泉がいいな」「あっちの観光地も人気だよ」とあれこれ言っています(散らばる意見)。
最後に一言、「だから、今回は移動が楽な『熱海温泉』にしましょう!」(最終結論)と言った瞬間に、それまでの話がすべて一本の線で繋がります。
道中に印をつけておくからこそ、最後の段落(結び)にたどり着いた時、すべてのピースが合体して「一番言いたいこと」が一瞬で見えてきます。
③ 【最初と最後の対比】〜「変化のビフォー・アフター」を掴む〜
・読む場所:物語の「最初」と「最後」
・なぜ?:主人公の「心の成長」を丸ごと捉えるため。
物語の最後の問題は、部分的な読解では100%解けません。
(ドラマで例えるなら……)
・冒頭(最初):「この退屈な田舎町が大嫌いだ」(ビフォー)
・結末(最後):「みんなに感謝して、笑顔で旅立とう」(アフター)
この「最初と最後の差(心の成長)」こそが、そのまま正解の選択肢になります。最初から最後までを俯瞰している子だけが、迷わず正解を選べます。
結論:都立国語は「カメラのレンズ切り替え」で決まる!
都立国語で高得点を取る子は、傍線の前後だけを見る「虫の目」をしていません。まるでカメラのレンズを切り替えるように、視野をコントロールしています。
1. 気持ちの理由:カメラを引いて、原因が隠れている「前の段落」を映す。
2. 筆者の主張:線を引いたパーツを頼りに、結論の「最後の段落」をズームする。
3. 物語の結末:広角レンズに切り替えて、最初から最後までの「全体のストーリー」を眺める。
視野を少し広げるだけで、国語の景色はガラリと変わります。
ぜひ、お子様の演習の様子をのぞいてみてください。「傍線の前後だけ」を必死に往復していませんか?